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仕事「仕事ができる人は、心配性でもそれが才能になりえる」

私は起業する前、IT分野で3年のシステムエンジニア、メーカーで組み込み系エンジニア8年働いてきました。
今は起業して10年になります。

仕事をしていて不安を持たない人はあまりいないかもしれません。
目の前の不安だったり、もっと漠然とした不安かもしれません。
心配性は才能になり得ます。
他の人が気づいていない危険に気づくことができるからです。

私はとても不器用です。
人より理解が遅く、覚えるのも苦手です。
基本的に人より能力が低いと思っています。
だから持てる時間を使って数千冊の本を読み、人や社会を観察して経験して答えを見つけようとしています。

それでもメーカーでは認めていただき、開発だけでなくリクルーターから、技術営業として国内、海外に出張し、自分の思うように面白いように働くことができました。

そして今では起業して10年ビジネスを続けてきています。
次のことを叶えることができました。

・毎日の自由時間(仕事に使う時間は最長で1日5時間くらい。2,3時間くらいの日も多いです。)
・家庭をもちながら、欲しいものを買うことができるくらいの収入があること
・ストレスがあまりない状態

そのためには方法がいくつかありました。
そこで実践してきたこと、気づいたことについてお伝えします。

仕事「仕事ができる人は、心配性でもそれが才能になりえる」

不安

仕事の不安なのか、家庭の不安なのか、いろいろ不安はあります。

基本、なるようにしかならないのですが、仕事についてはある程度考える必要があります。
なぜなら、ある程度は対処できると考えられるからです。
そもそも会社という組織から離れればいいわけですから。

離れることができないといっても、そういっているのはその人の考えであり、行動です。

夢中になって仕事を進めているときであればあまり不安などは感じません。
ただ、仕事が落ち着いているときや、ある程度周りが見えるようになっているときに不安は感じるときがあります。

それ以外にも、仕事がうまくいかなかったりするときに感じる不安もあります。
不安を感じるのは当然自分ですがその不安がどこから来ているのか、ということを考えます。

具体的に見えているのであれば、まだ対策のしようがあります。
こういうトラブルとわかっているのであれば、誰かに協力をあおぐこともできます。

一番厄介なのは、漠然とした不安ではないでしょうか。

かの、芥川龍之介の遺稿にはこう書かれていました。

「少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。君は或は僕の言葉を信用することは出来ないであらう。」

出典 芥川龍之介 或旧友へ送る手記より

芥川龍之介がどのように考えたのかなどはわかりませんが、漠然として不安によって、非常に心を病んでしまう人もいるのだと思います。
それについては深すぎるので、あくまで仕事に対する漠然とした不安で進めていきます。

自分の組織や会社の将来が不安、ということであれば、そのことに対して自分が何をできるかを考えます。
売り上げなど、収益的なことが不安なのか、それとも、方向性として不安を感じるのか。

収益的なことや方向性であれば、自分がどんな手を打つかで、どのように会社の収益をより上げていけるかを考えます。
また、自分の関連する部門や、部署以外のところの場合だとしても、自分なりの案を考え、調査をして文章にするのも一つの方法です。

不安を文章化する

文章化する

不安を不安のままで漠然(ばくぜん)としたままにすると、不安はどんどん大きくなっていきます。
不満についてもそうですね。

何かが不満なんだけど、それをいうわけにいかない、と思っているとその不満はどんどん大きくなっていきます。それが手に負えないくらいストレスになって、その対象の人にそれをぶつけるとかですね。そういう人もいます。そういった不満も本当は人に話したり、書き出したりすると案外大したことではないことが多いのですが。

何かが不安ならばそれを明確にする。
でも、頭の中に入れっぱなしにすると同じところでぐるぐる回ってしまいます。
そのため、スマホやパソコン、メモ帳などに書き出してみます。
考えていることをまとめるときには、文章にすると非常にすっきりします。

この一手間をかけると割と対策が見えたり、逆に大したことなかったなと思えることがあります。

私も何かを考える時には、まずパソコンに打ち込みます。キーボード入力が得意な人はその形が良いと思います。思ったことがそのまま文章に出てきますので便利です。
人によっては、キーボード入力よりもスマホの入力の方が早い場合もあると思います。そういう場合はスマホでも良いと思います。
私は長年、スケッチブックにも書いてきました。
スケッチブックは絵を描いたり、やじるしを描いたりと自由に大きく書くことができることに向いています。

ただ、最近はもっぱらパソコンのキーボードに打ち込む方が一番有効です。そのあたりは人によって異なると思いますので、自分にあった方法をとるといいです。

誰も気づいていなくても対策を打つ

先回り

会社や組織の規模によりますが、自分ひとりだけでなんとかするということではなく自分が主体となったとしても、周りの人を巻き込んでいく方法があります。

自分の立場が役員クラスである、というのであれば、それはまさに自分の普段の仕事の場合も多いと思います。自分が、その立場になかったとしてもできることはあります。

まずは自分がその立場(役員クラス)ならば、どのように対処をするかという視点でものを考えます。

いろいろな状況が考えられますが、例えば自分の会社なり組織の収益などの状況もとても良く、誰も気にしていなかったとしてもこのままでは、必ず、ライバル会社にシェアをとられてしまう、というケースがあったとします。

ライバル会社のことを低く見積もりたい人たちもいます。
そのため、こんなのは売れるわけがないと思いたがってしまう。

イケイケドンドンで、業績がのっているときこそ注意しなければならないことがあったとしても、そういう時には、自分の気づいた注意信号はなかなか周りも聞いてくれないでしょう。

自分たちの仕事で手一杯なわけで、かつ、収益もあがっているのでしたらなおさらです。

その場合、その数か月後、一年後を見据えて「対策」をとるようにします。

本当は収益が上がっているときに次の手を打たないといけないとわかっていても、経営者ですらそのことに気づかないことも多いです。
数か月から一年後、状況がまったく変わったときに、初めて手を打とうと考える状況になります。

その「対策」は、その他社なりが、自社のシェアを大きくとってしまう理由がわかっているから、それを感じたわけですので、その理由を上回る対策をとります。

先回りをするようにします。
機能的なことなのか、価格的なことなのか、広告なのか、シェアをとられる要因を見つけて、その状況が変わったときにこれならできる、ということを調べながら、先に用意をしておきます。

そういった対策というのは、ある程度時間がかかるものだと思いますが、先手を打つということは、いつでも必要とされています。

これは目の前の仕事だけに向かっていると気づかないことです。
そういう人は目の前の仕事が終わるかどうかなどの不安しか持ちません。

もっと、広く漠然とした不安を持つことができるのならば、それは視野が広いのかもしれません。
きちんと活かせばそれは才能になります。

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