次の点についてお伝えします。
・この本の気になった点を3つご紹介
私自身、ビジネス書などを年間少なくとも100冊くらいは毎年読んでおります。
そのため、本棚には2000冊以上あります。
この本は、とある若者から紹介されました。
その本人が、中学生くらいの時に読み自分に影響を与えた1冊の本とのことでした。
確かにわかりやすく、物事の取り組みかたが入っている本です。
一言でいえば、自己啓発系の本です。
著者は二人いるのですが、コンサルとマーケティングの専門家が書いた本です。
文章自体は物語になっています。
ただ、その中にビジネス界で生きていくための教訓が入っています。
短い本ですので、すぐに読み終わりますが、以前、ずいぶんヒットした本かと思います。
この記事は、1,2分で読めますので目を通していただければと思います。
書評「グッドラック アレックス フェルナンド」【あせらないこと】
著者 アレックス・ロビラ/フェルナンド・トリアス・デ・ベス
訳 田内 志文
出版 ポプラ社
眺めていては何も手に入らない
誰もが幸運を手にしたがるが、自ら追い求めるのはほんのひとにぎり。
出典 グッドラック P.28
物語の中では、たくさんの兵士たちが集まり、ある課題を出されます。しかし、殆どの人はそれを聞いてあきらめてしまうシーンがあります。
ここには2つの教訓があります。
1つは大変そうなことは、どうせ無理だからやらないでおこう、という人が大半だということ。
2つ目は良いことを聞いても、「良いことを聞いた」だけで行動せずに終えてしまう人が大半だということ。
このことについては、どの人も何度も何度も言っています。
やらなければ何も変わらないわけです。
ただ、やる人がいて、やらない人がいる。
それもまた、人の世の中なんだと思います。
Win-Winの関係を目指す
欲するばかりでは幸運は手に入らない。
幸運を呼び込むひとつのカギは、人に手をさしのべられる広い心。
出典 グッドラック P.55
まとめの文章は上のようになっていましたが、お互いにwin-winの関係を作りましょう、ということが物語の中では書かれていたように感じました。
ある課題を解決するために知識を出して、お互いのメリットになるような形に持っていく。
もとの原著がどのように書かれていたかはわかりませんが、物語のストーリーからするとそういう意味かなと思います。
これは特にビジネスにおいて、関連することです。
自社の利益を求めすぎてもダメですし、相手に利益が大きくなるばかりでもダメです。
お互いの納得する点はどこなのかということです。
そのために話し合いがあり、結果、お互い分かり合えたり信頼しあったりすることが生まれてきます。
ワナはどこにでもある
幸運をエサにするような人は信じないこと。
幸運は売り物でも、道具でもないのだから。
出典 グッドラック P.88
難しいところで、世の中には「こうすればお金が手に入る」という情報に満ちあふれています。
先ほど、行動することが大事だといいましたが、そのウソ情報のために行動をしてしまったらそれも元も子もなくなります。
ただ、その結果、何かが得られるので、何もしないよりは良いのかもしれません。
この本のコンセプトは、運とは自ら切り開くものだ、という形になっています。
何もしなければ何も手に入らないし、結局のところ自分自身がどう情報を収集し、どう判断するのか。
それが常に試されています。
運任せにできるのは、できる全ての準備をした時だけに限ります。
すぐに読める本で、物事への取り組み姿勢として大事なことが書かれていますので、もしよろしければ手にとっていただければと思います。
目次
セントラルパークでの再会
運命をわけたクローバーの物語
- 森へ
- 新しい土
- 湖
- 木
- 小石
- 地
- 月光
- 暗闇
- 風と雨
- 芽
この物語は、あなたに続く
あとがき