私は起業する前、IT分野で3年のシステムエンジニア、メーカーで組み込み系エンジニア8年働いてきました。
組織の仕事には、仕事ができる人もいれば、そうでない人もいます。
仕事ができる人たちを見ているとあるルールがあります。
それは、嫌なことから始めるということです。
私はとても不器用です。
人より理解が遅く、覚えるのも苦手です。
基本的に人より能力が低いと思っています。
それでも、メーカーでは認めていただき、自分の思うように面白いように働くことができました。
そして今では起業して10年ビジネスを続けてきています。
そこで実践してきたこと、気づいたことについてお伝えします。
仕事「仕事のできる人は、嫌なことから始める」
仕事を進めるときの一つのコツとして、嫌なことから始めることが大切です。
意識しないと、ついつい、嫌なことを後回しにしてしまうのが人の心情というものです。
もちろん、仕事の中でも得意なこと、好きなことからはじめることで勢いをつけるという側面はあります。
ただ、そういう理由だとしても嫌なことからはじめた方が良いです。
「嫌なこと」というのは、例えば上司に何かを報告しなければいけなかったり、お客様に謝らなければならないことだったり、または、自分の苦手とする分野の仕事をしなければいけなかったりするかもしれません。
様々な嫌なことを後回しにすると何が問題かと言えば、まず姿勢からして仕事から逃げているということになります。
仕事というのは面白いもので、
「仕事は逃げれば追われ、追えば逃げていく」
ものです。
この言葉は私の父から学んだものです。
まだ、私が仕事から逃げ回っていた新入社員の頃でした。
今でもその言葉の通りだと思います。
面白いもので嫌なことを後回しにすると、本当にそれがもっとやっかいなことになってしまったり、または、それが後にあると思うことで、今やっている仕事もモヤモヤしてペースが落ちる、ということあります。
食事であれば苦手なものを先に食べるのか、好きなものを先に食べるのか、それは性格ですのでどちらでも良いです。
私は苦手なものを先に食べる派です(笑)。
仕事は食べ物と違って仕事は続くものです。
食事は一回のお昼か夕食かわかりませんが、そのとき限りです。
仕事に対してだけは、好きなものからよりも嫌なものから始めてみてください。
先に進めることで思っていたより実はそれほど大変でもなかったり、お客様に謝らなければいけないことであれば、むしろ、それは先にしなければならないことです。遅らせれば遅らせるほど、相手の怒りをかってしまうものです。
ただ、物事には全体像というものがあります。
お客様に謝らなければならないなどについては社外的な部分が関わってくるものの場合もあります。
その場合はそれは上司に報告した上で進めることです。
その場合だとしても、嫌なことから始めるルール自体は変わっていません。
今からでも遅くない
火事と同じですね。
後手後手の対応を放っておいたらますますひどくなることが多いということです。
私は臆病なので何か言われたり叱られたりするのが嫌で、嫌なことを後回しにしてしまう人の気持ちはとてもよくわかります。
でも、自分の経験からしても、後回しにしているのと、先にやるのとでは、どうせやらなければならないことは変わりません。
それであれば、少し先にするだけで結果が大きく変わるものだとわかっているのですから後回しにはしないことです。
私が新入社員の時に入社したSEの会社のときには、それでずいぶん失敗し、叱られたものでした。
そのあとのメーカーでは、その「逃げ」をやめたので評価が180度変わりました。
同じ会社の場合、今まで自分が「逃げ」の姿勢でやっていて、そこから変えたとしても信頼を得るには時間がかかります。
それでも、本当に変えたら周りはどこかのタイミングで姿勢が変わったことに気づきます。
信頼を失うのは一瞬でも、信頼を得るには時間がかかるものです。