年間、100冊以上は買って読む生活を30年くらい続けています。
本を読んで、一度で記憶に残る人もいますが、大半の人(私も含む)は、なかなか頭に残らないということも多いのではないでしょうか。
物語などであれば、印象に残りますが、なんらかの調査、分析の本だと印象に残りにくいように思います。
いわゆる、「論説文」というたぐいですね。
ただ、せっかく時間をかけて読んだ本であれば、必要に応じて引き出して使える方がいいかと思います。
簡単にできる、読んだ本を記憶に残し、実生活で使えるようにする方法をお伝えします。
1.読みながら付箋(ふせん)をつける
※このイラストのように、横にはつけず、縦だけです。横につけると開きにくくなるからです。
私は以前は本を読みながら、線を引いていました。
あとでわかったこととして、線を引いてもあまり覚えないということです。
もちろん、人によっては、本文に線を引くという読み方が合う人もいると思いますので、それはそれぞれの方法でいいと思います。
私は、「付箋(ふせん)」をつけるようにしているのは、興味を持った点をいつでも開いて見られるようにするためです。
付箋であれば、本から少しだけ飛び出していますので、再び開きやすくなります。
本を読んで、全部を暗記することになんの意味もありません。
自分にとって(その時)価値があると感じたことがどこだったのかがわかればいいわけです。
そして、それを覚えることができれば、自分の糧になります。
実は、この付箋をつけた箇所を、以下の2、3で利用することもできるということもあります。
2.面白かった点を人に説明する
本を読んだら、それを他の人に話すようにすると、さらに自分の印象に残りやすくなります。
また、自分の記憶や理解があいまいだったところがわかるようになります。
この「人に説明する」という行為が自分の考えを整理する際にも役立ちます。
読書で大事なことは、筆者の考えをそのまま鵜呑みすることではなく、「自分の考え」で理解し、それを使うことができるようになることです。
そのために、筆者が言ったことと全く逆のことで、自分なりに結論を出したことを人に話しても別にいいわけです。
その読書を通じて、自分があらたな見方に気づことができた、ということも読書の成果ということもよくあります。
3.ネット上に読書メモを作る(できればブログなどがいい)
私が、本を読んで、最近また書き始めましたが、「書評」ということでこのブログに書いているのは、私にとっての「読書メモ」です。
ただ、「読書メモ」にしてしまうと、自分の考えだけで終わってしまいます。
人に読んでもらうことを意識して作ると何度も読み直したりする必要が出てきます。
読書メモというのは、その本を読んで、どこが面白かったのか、ということを書きます。
面白い、というのはその人が興味を持った点や、新たな視点が得られた、という点です。
読書の面白いところは、筆者の文章を通じて、自分なりの発見があることです。
それを人に伝えると、そのブログ等を読んだ人の助けになることがあるかもしれません。
人というのは、自分のために頑張ることよりも、誰かのための方が頑張れるものです。
まとめ
「読む(しるしをつける)」→「話す」→「書く」
このステップを踏み続けることで、たくさん読んだ本を記憶に残しつつ、必要に応じて、自分なりに消化し、それを自分の実生活に活かすことができることができれば理想です。
物語などの場合は、あまりそういう必要はないのかなとも思います。私自身が、ほとんど物語は読まないので、物語については、あまりお伝えすることはありません。
普通に、たくさん読んでいくことで、新しい経験が得られるのでは、というようにも思います。
小説などをよく読む人というのは、擬似体験を読書を通じて行うことで人の気持ちなどを理解しやすくなるという側面があります。
論説文というのは、ある事象に対し、筆者なりの調査や意見があります。
それに自分の意見を加えることで、自分の考えを作るという面白みがあります。
補足:(買ってすぐ)つまらない本はすぐに処分
補足しておきます。
本屋で見た時は面白そうと思ったり、ネットで買ったために内容をよく読まずに買ってしまって失敗することもあると思います。
そういう本は、私はすぐにAmazonなら「返品」、本屋ならば、ネット(メルカリやヤフオクなど)で転売します。
(Amazonは返品がどの程度できて、できないのかわからないのですが)
軽く、数十ページ読んでも全然面白くない、というか得るものが何もない本や、その他さまざまな理由で不要になる本、あると思います。
そういう本は、すぐに上に載せた方法などで処分する方がいいです。
本は、よくも悪くも場所をとります。
電子書籍にしてとっておくという方法もありますが、電子書籍にすると基本、読まなくなります。(私の場合)
そのため、どうしても必要な本でなければ、処分してしまう方がいいです。
読むつもりもないのに(現時点では)、買ったから置いておくというのは、いろいろな意味で無駄です。
「いつか読みたくなるかも」と思うのであれば、その「いつか」に再度入手すればいいのです。
その「いつか」には手に入らなくなるかもしれませんが、その時には、さらにもっといい本や情報があるかもしれません。
私も本の処分では失敗したこともあるのですが、基本的に、「買った直後」に失敗したと感じた本は、処分してしまう方がいいと思っています。逆に処分しない方がいい本は、「昔よかった本」です。
「昔よかった本」はなんというか、手元においておいた方がよかったなと、反省することがあるためです。どうしても欲しい時は、もう一度買えばいいのですが、なかなか・・。