次の点についてお伝えします。
・この本の気になった点を3つご紹介
私自身、ビジネス書などを年間少なくとも100冊くらいは毎年読んでおります。
そのため、本棚には2000冊以上あります。
ひろゆきさんこと、西村博之さん。
2chの管理人として紹介されることが多いですね。
ひろゆきさんの本はわかりやすいし、面白いので何冊か読んでいます。
今回のこの本は、「努力最高!」というような日本の社会に一石を投じる本かと思います。
というか、そうなってほしいものです。
もちろん、努力することが悪いと書いてあるわけではないです。
その方法だと、すぐに抜かれますよ、と。
それだけでなく、自分が成功したことを自分の実力だと思う人はそれを他人にもおしつけてしまい、メディアもそれをもとめているけどおかしいよと。
死ぬほどの努力とかストーリーがみんな好きですよね、と。
本当はタマタマなのに。では、どうすればよいのか、という話です。
ひろゆきさん自身、考えずに行動している人ではないです。
全力で楽をするために、情報を集めて知恵を使っていると感じます。
面白い視点でとても参考になりました。
この記事は1,2分で読めますので、もしよろしければ目を通していただければと思います。
目次を最後に載せております。
書評「1%の努力 ひろゆき」【全力で楽をしよう】
著者 ひろゆき
出版 ダイヤモンド社
2020年12月11日 第7刷発行
エッグスタンド
モノを手に入れるということは、その後のメンテナンスを引き受けるということだ。
そう考えると、モノがないことも豊かさだと捉えることができる。
先ほどのエッグスタンドの話と同じなのだ。
「卵専用の食器がある」。家が裕福かどうかなんて、この程度の差だ。
出典 1%の努力 P.041
ここで出てきている、「エッグスタンド」というのは、卵を置く台です。
僕も知りませんでした。
無駄にリンクを張っておきます。
これがないと恥ずかしいなどと思うような家もあったりする人もいたりしますよね、という話です。
他にも例をあげていて、飛行機はファーストクラスしか使いませんとか、そういうの自体がまさに「エッグスタンド」ではないかと。
要は別になくてもいいもの、ということで書かれていました。
人をうらやましいと思ってしまうときに、そう考えたらいいよと。
確かに、人の目を気にして購入するものはあります。
そういうものを持つことで自分はすごいんだ、とかしたくなってしまう。
でもそういう意識をもたないで済めば、書かれているようにもっとラクに生きることはできるでしょう。
見栄(みえ)は、自分に自信がないから張るわけで。
難しいですね。自分に自信がある人の方が少ないのではないかとすら思います。
私自身でも、やはり自分に自信がないですから、何か良いもので着飾りたいと思ってしまいます。
それがないと自分が困るものに人生をかける
「2ちゃんねる的な場所」は、ないと困る人がいる。
「匿名で何かを吐き出す場所」は、絶対に未来永劫、なくなることはない。
「この体験が、なくなったら困るな」と、あなたがそう強く感じられるものを安定収入にするのがいい。
あるいは人生を捧げてもいいかもしれない。
そこには第三者の意見が入る余地はない。
誰がどう思っているかは、どうでもいい。
ほかの誰でもない、「この自分」が困るのだから、自分でやる。
「喜んでいる人の笑顔がみたい」
「社会の役に立ちたい」
「市場性がある」
こんなものは、すべて後付けだ。あるいは、就活サイトが作り出したキレイゴトだ。
「それがないと自分が困る」
核にあるものは、これしかない。
出典 1%の努力 P.114
この考えはびっくりしました。
もちろん、仕事に対してはいろいろな考え方があると思います。
ひろゆきさんが、この本で書かれている中で、アメリカ人の経営者と話した時にその仕事の意義はなんだと聞かれてショックを受けたとありました。
大義名分を求める人と話して話がまとまらなくなってしまったそうです。
その部分は私的にはどちらでもよいのですが、「これがないと自分が困る」というものにかける、という仕事の探し方は面白いと思います。
1%の努力
さて、働かないアリに必要なもう1つの要素が、「自分の興味のあることに没頭できる」ということだ。
調べるということを面倒に思う人がいる。たしかに、インターネット以前は面倒だった。
けれど、パソコンやスマホがある現在では調べるコストは、ほとんどゼロだ。
僕は、「1%の努力」として、調べることは徹底的にやるようにしている。
たとえば、制度のことだ。
あなたは、ふるさと納税をやっているだろうか。
どうせ払う税金なんだから、モノがもらえたほうがいい。
その仕組み自体は、やらない理由がない。
それなのに、「なんかめんどくさそう」と思って調べないのは、やはりダメな行動パターンだと思うのだ。
出典 1%の努力 P.253
ひろゆきさん自身、努力をするなとは一言も言っていないです。
ラクをするための努力をしろと言われています。
どんな努力がダメかといえば、思考停止に陥ったままの「努力」や、少し調べればよいことを調べずに「努力」することがダメだと言われています。
すぐにパソコンやスマホで情報を得ることができるようになっても、そのちょっとをサボることで損することが多いともいえます。
この1%の努力に書かれていることは、1%の努力で、99%の成果を出しましょう、と言い換えることができます。
つまり、てこの原理みたいなものですね。
他にも紹介したいところはたくさんあるのですが、続きは本で読んでみていただければと思います。
目次
序文「1%の努力」とは何か
エピソード1 団地の働かない大人たち――「前提条件」の話
- エッグスタンドのある家
- 赤羽の話からはじめよう
- 子ども部屋おじさん
- 守るべきラインはどこにある
- 弱者の論理
- チャンスの前髪を捕まえよう
- お小遣い制度の人にはわからないこと
エピソード2 ツボに何を入れるか――「優先順位」の話
- 大学生に話しておきたいこと
- 最初に買ったパソコン
- 捨てるものを決める思考法
- 利子だけで暮らそうとした
- 9つのバイトが教えてくれたこと
- 世の中は高校生レベルで成り立っている
- キャパオーバーする瞬間
エピソード3 なくなったら困るもの――「ニーズと価値」の話
- できるけど、やりたくないこと
- 仕事の正しい選び方
- 出過ぎた杭は打たれない
- 潰されていった天才たち
- 性善説を前提にしよう
- 価値があるように見せる
エピソード4 どこにいるかが重要――「ポジション」の話
- 自由な広場とボール
- 僕のポジション取りを語ろう
- 言ってはいけないことを言う
- 逆張り vs 紋切り型
- 偉い人と現場仕事
- 日本を1つの村として見る
- ユニークな人が生き残る
エピソード5 最後にトクをする人――「努力」の話
- 成功率を上げる方法
- トップが下を殺しうる
- ラクを追いかけてラクできない矛盾
- みんなで解決するという神話
- 社会システムが悪いんだ
- 権威に弱い自分
エピソード6 明日やれることは、今日やるな――「パターン化」の話
- 僕は天才タイプじゃなかった
- ヒマをヒマでなくす技術
- 天才を支える人
- 頑張る方向を見定める
- ゼロからの実績づくり
- お金儲けの上にあるもの
- 予測不足なものに対価を
- 個人主義の度合い
エピソード7 働かないアリであれ――「余生」の話
あらゆることを調べつくせ
- 肉屋を応援する豚
- さも、意味ありげに生きられるか
- パリの働かないアリたち
- 世界中に善意はある
- 最後にはすべて笑い話にできる
おわりに
ひろゆき・全思考まとめ