これまで、数千冊の読書、メーカーのエンジニア、起業、学校法人とさまざまな分野で数十年にわたって得てきたことをもとにお伝えします。
今でも年100冊以上(毎週4,5冊)購入して読書をし、買いたいものは大体購入でき、家族とも仲良く、楽しく生活することができています。
誰しも、日々の生活の中で様々な出来事が起きると思います。
ヘビーな内容の時もあれば、ライトな内容の時もあると思います。
ただ、ほとんどすべての内容は、「人」に関することではないでしょうか。
もちろん、トラブルの一つに家の雨漏りとか、車の故障とか、「人」以外のものもありますが、それは多くの場合、「対処」するだけではないでしょうか。
読書以外にも実社会においても、多くの経営者、社員を見てきた中で一つ言えることは、「人生の達人」と呼ばれる人は、「接するすべての人に対してまごころを込めて接している」といえます。
何を持って「人生の達人」というかは人によっては、お金や地位かもしれませんし、基準は様々だと思います。
ただ、「人生の達人」と呼べるような人は名経営者や一流スポーツ選手だけでなく、市井(しせい)の人の中にもいるものです。
「全ての他人にまごころを込めろ」
そんな結論だけ言われても、それをどのように実践すればいいのか、難しいこともあると思いますのでその方法についてお伝えしていきます。多分、ずっと書いていくとこの内容だけで何万文字になりそうなので、一つコツをお伝えします。
この文章を読んだ人にとって、何か一つでも役に立つことがあれば幸いです。
自分の気持ちを乱す人はメッセンジャー
仕事でもプライベートでも、相手の行動や一言によって、「気持ちを乱される」ことがあると思います。
まず、それを聞いた時に、「なんなんだ!あの人は!」という感情も出てくるでしょう。
その原因は以下の二つのパターンが考えられます。
- その人の機嫌が悪くて八つ当たりされただけ
- いきなりキレられた(→自分のなんらかの行動や批判的な想いが伝わってしまった)
それぞれについてお伝えします。
八つ当たりの場合
「八つ当たり」の場合は、そこまで自分の気持ちが乱されることはありません。
しかし、「八つ当たり」でも自分の気持ちが乱されるのであれば、自分も他の人に似たようなことをしているのかもしれません。
それで、気持ちが乱されるのかもしれません。
他人の行動や気持ちで自分の気持ちが乱されるのは、「自分の嫌いな行動」を相手がやっている時です。
その「八つ当たり」された内容になぜ、自分の気持ちが乱されたのかを考えてみることが大切です。
そうすると、本来は、「八つ当たり」ならば、「はいはい」くらいで済むはずなのに、そう思えない。
ということは、その相手を通じて、自分へ何らかのメッセージが届いていると考えます。
いきなりキレられた
一番多いトラブルでしょう。
これが一番難しいと言ってもいいです。
なぜなら、何かを言ったわけでも、行動をとったわけでもないのに、相手がいきなり批判的な対応をしてきたわけですから。
ある、ネットで流れてくる漫画がありましたので、それを例に話します。
とある夜職の女性が主人公の漫画でした。
ある年配の男性を送ろうとしたときのシーンです。
若い女性「寒くなってきたので、気をつけてくださいね」
年配の男性「もうすぐ死にそうだというのか!二度と俺につくな!」
若い女性「・・・(は?)」
言葉だけで見れば、「相手を思い遣っている普通の言葉」を言ったら、年配の男性がキレた、というふうに見えると思います。
これは、この若い女性がその男性に対して、どう思っているかが伝わっているのです。
本当に心からこの人のことが大切に思っていたら、年配の男性にはそういう言葉は出ないはずです。
男性にしても女性にしても、「歳をとっている」ということは一番、意識させられたくないことです。
その若い女性の「普通の言葉」が相手を傷つけているのです。
また、その「気をつけてくださいね」に本当にまごころのこもった言葉だったのか、ということです。
たくさんのお客さんが来る中で、一人一人に対して普段から、まごころを込めて接していれば、こういうことは言われません。
なぜなら、その「若い女性」に対してその「年配の男性」にも話している中できちんと「まごころ」が伝わるからです。
その「いきなりキレられた」というときは、多くの場合、その前からずっと積み重なっていることが多いです。
もちろん、単純にキレやすい人というのもいます。
結局、相手は「メッセンジャー」なんです。
自分に対して、なんらかのメッセージをくれる人だということは変わりません。
人は会話をしているようで、本当は気持ちのやりとりをしている
人間関係で難しいのは、人は会話(言語)でやりとりしているように見えて、その水面下には「気持ち」があります。
どれだけ綺麗な言葉で、丁寧な行動をとっても、心で舌を出していては100%、相手に伝わります。
そこまで極端でなくても、自分の思っていることはほぼすべて伝わっているという認識を持った方がいいです。
それならば、どうやって接すればいいかは簡単です。
「相手のこういうところが悪い」
「ここができていない」
「俺(私)の方ができている」
というような気持ちをはじめから持たないことです。
例えば「上に立ちたい」と思っている人ほど、「上に立ちたい」と思っている人に対して「マウントをとろう」と知らず知らずに行動をとってしまいます。
上に上がる人というのは、「マウントをとる人」ではなくて、「相手に花を持たせる人」です。
前にもこの手の内容は書いていますが、このことをできている人がほとんどいないです。(私もまだまだで、自分にあてて書いている部分があります)
だから、どんなお金持ちであれ、どんな有名人であれ、泥沼の人間関係が構築されてしまうことがあります。
「人の悪口を言わない、は当然で、人のことを悪く思わない」
「悪く」というのは、自分が「悪い」と思っていなくても、相手にとって「悪い」ことです。
例えば、ある人は、「太っていること」「痩せていること」「歳をとっていること」「若いこと」「背が高いこと」「背が低いこと」・・さまざまなコンプレックス的なことがあります。
自分なら気にしないではなく、相手が気にしていることが「悪いこと」です。
それを相手の普段の言動などから、何が「コンプレックス」なのかを読み取るようにします。
そのあたりについては、またおりみてお話したいと思います。