次の点についてお伝えします。
・この本の気になった点を3つご紹介
私自身、ビジネス書などを年間少なくとも100冊くらいは毎年読んでおります。
そのため、本棚には2000冊以上あります。
著者のビジネスメンタリストである岩槻さんとは、とあるスクールでお会いしたことがきっかけでこの本を読んでみました。
初対面の私に対しても、すっとスムーズに会話をしてくださり、スタッフの方には「お知り合いですか?」と言われるくらい自然でした。
まさに「魔法」です。
そんな岩槻さんは、もともとは人と話すのが苦手だったそうです。
この本にはご自身のエピソードを交えながら、コミュニケーションについてわかりやすく書かれています。
タイトルには「女性のための」となっていますが、男性が読んでも大事だなと思うことがいくつもありました。
この以下のブログは、1,2分で読めますのでもしよろしければ、目を通していただければと思います。
書評「一瞬で心を開く魔法の会話術! 岩槻まなみ」【自分に自信をもたせる】
著者 岩槻まなみ
出版 BAB JAPAN
お手本となる人をまねる
身近な上司や先輩、家族や仲間が成功しているのを見ると、「できそう」という気持ちを感じやすくなるそうです。
たとえばスポーツでは難易度が高い競技をする前に、お手本となる人を徹底的に観察してイメージトレーニングを行い、その後、自分で行動するというプロセスを踏んでいます。
脳は実際の行動とイメージを区別できないので、十分にイメージができると、不安を感じることなく行動に移せるようになります。
ポイントは、自分に似た環境の人や、同じような目標を持っている人をお手本に選ぶことです。
出典 魔法の会話術! P.65
身近にお手本となる人がいなければ、たとえ会ったことのない人でも見習いたい人、お手本としたい人をまねると良いと思います。
今はYouTubeなどで身近に感じることのできる人たちもいます。
また、なんらかの分野の尊敬する人だったりするしても、そういう人のセミナーに行ったり、オンライン講義に参加したりすることで、身近に感じることはできます。
自分がお手本とする人に近づくことで、より、自分もそういう人になろう、頑張ろう、と思えるのであれば、最高です。
相手は鏡
ビジネスでもプライベートでもそうですが、人間関係を上手にやっていきたいと思うのであれば、相手のよいところに焦点をあてて、心の中で「この人のこんなところはいいな」「こういうところもあるのね」と、まず客観的に観察しましょう。
観察を繰り返していくうちに、相手のよさが客観的にわかってきます。そうなれば、少しずつ相手を好意的な目でみることができるようになります。
あなたが好意を持って見はじめれば、相手もあなたを好意的な目で見はじめます。好意はブーメランのように返ってくるのです。
出典 魔法の会話術! P.133
これについては、経験のある人も多いと思います。
嫌だなと思っていて、好かれることは当然ありません。
相手から嫌だなと思われていても、こちらが好意を持って接することで、いつか、関係が良くなることもあるかもしれません。
人が分かりあうためには、お互い歩み寄らなければなりません。
相手が態度が悪いから、自分もそうしてやる、となってはうまくいく関係もうまくいきません。
まずは、自分からという心掛けが最初の一歩です。
終わり良ければ
対人関係においては、何と言っても別れ際が大切だということです。終わりよければすべてよしなのです。
出典 魔法の会話術! P.170
別れ際というと、もう要件も済んだし、ということもあり軽くすましてしまいがちです。
でも、その最後の印象が最後のラベルになるわけですから、どのように終わらせるかが一番大切と言われています。
何年も付き合いのある人ならいざ知らず、初対面だったり、滅多に会わない人だったらなおさら大切になります。
第一印象で何か失敗したとしても、最後のところで取り返すことができるとも言えます。
これはスピーチなどでも応用できることです。
途中、話がうまくできなかったとしても、一番最後でどのようにして終わらせるか。
この最後だけは一番練習することが大切ともいえます。
自分に自信を持つというのは気持ちを変えることですので、急には難しいかもしれません。
でも、まず行動を変える。
気持ちは変わらなくても行動を変えることは、すぐにもできます。
その行動を変えるから気持ちが変わる。
その具体的な行動がこの本にはたくさん書かれています。
是非、一度読んでみていただければと思います。
目次
第1章 「マインドセット」「自分」と「他人」を受け入れる5つのポイント
◆まず、「自分」を受け入れよう
- 自分の「可能性」を受け入れる
- 自分の「未来」を受け入れる
- 自分の中の「できる」を受け入れる
- 「リバウンド」を受け入れる
- 「輝いている自分」のイメージを受け入れる
◆そして、「相手」を受け入れよう
- 自分の中の「相手への恐れ」を受け入れる
- 相手からの「サイン」を受け入れる
- 相手との「違い」を受け入れる
- 相手の「気持ち」や「行動」を受け入れる
- 相手の「興味」を受け入れる
第2章 「自分を受け入れる」メンタリズム・エクササイズ
◆「自己効力感」を育てる7つの方法
- 小さな成功体験を積んでいく
- お手本となる人を真似する
- 信頼している人にほめてもらう
- 自分に暗示をかける
- 「恐れ」の感情から逃げない
- 相手の「感情」を動かす
- 期待しないからうまくいく
◆あなたにとっての「効力」とは何?
第3章 「相手を受け入れる」メンタリズム・エクササイズ
- ザイアンスの法則 ~心の距離を縮める
- 非言語コミュニケーション ~言葉がなくても気持ちが伝わる
- マッチングテクニック ~100%親近感が沸く
- 承認欲求 ~相手を尊重すれば心を開く
- アサーティブ術 ~相手も自分も尊重する
第4章 「相手の心に入っていく」メンタリズム・エクササイズ
- 好意の返報性 ~好意を持てば好意を持たれる
- 裏返し効果 ~対極のこともほめる
- ダブルギフト効果 ~「ありがとう」を2度言う
- フォアラー効果 ~誰にもあてはまる言葉
- ギャップ効果 ~意外性を演出する
第5章 「相手の感情を動かす」メンタリズム・エクササイズ
- カリギュラ効果 ~禁止されるほどやりたくなる
- 好意伝達効果 ~頼みごとを聞いてもらう
- クロージング効果 ~「自分の秘密」を共有してもらう
- ピーク・エンド効果 ~終わりよければすべてよし
- YES・AND法 ~相手を否定しないで自分の意見を言う
第6章 「相手を動かす」メンタリズム・エクササイズ
- マーキングテクニック ~相手の心を誘導する
- ダブルバインド ~さらに決断を誘導する
- ラベリング術 ~相手をその気にさせる
- 希少性の原理 ~どうしてもほしくなる!
- 間接暗示 ~第三者を経由させる