人生

「感謝が大事」というけど、ピンとこないときは

私は起業する前、IT分野で3年のシステムエンジニア、メーカーで組み込み系エンジニア8年働いてきました。
起業して11年で事業をバイアウトし、今は大学で職員と教員を行っています。

人生をうまくあゆんでいる人を見ているとあるルールがあります。

それは、「常に感謝をしている」ということです。
しかし、私は「感謝」ということがイマイチピンと来ませんでした。

「何かをしてもらって、お礼を言う」

それ以外に何かあるのか?

「住む家があり、食べるものがあるだけで、どれだけありがたいことか」
「五体満足で健康なら、それ以上のことがあるか」

と言われても、若い頃は「うーん」という感じでした。

実は、自分の置かれている環境について、それがどのように構成されているかを理解すればいいと言えます。
それについてお話しします。

私はとても不器用です。
人より理解が遅く、覚えるのも苦手です。
基本的に人より能力が低いと思っています。
だから持てる時間を使って数千冊の本を読み、人や社会を観察して経験して答えを見つけようとしています。

メーカーでは認めていただき、開発だけでなくリクルーターから、技術営業として国内、海外に出張し、自分の思うように面白いように働くことができました。そして自分の事業においても、それなりに軌道に乗せ、成果を出してきました。

そして今では事業のバイアウトし、次のことを叶えることができました。

・家庭をもちながら、欲しいものを買うことができるくらいの収入
・ストレスがあまりない状態

そのためには方法がいくつかありました。
そこで実践してきたこと、気づいたことについてお伝えします。

感謝するのが大事というが、いったい何に感謝するのか

感謝というのは、感じるものです。
ただ、どうやって感じるのか、ということがあります。

「神様」とか、何か宗教がある人なら、「神様」に感謝するというようなこともあるかもしれません。

それも大切かもしれませんが、もっと身近に、その「神様」はいます。

一例を挙げます。

例えば、会社員などであれば、「定期」を会社や組織が支給してくれることが多いと思います。
その「定期」を使って街に出ることができたとき、それは誰のおかげでしょうか。

別にその「定期」は平日専用ではなく、休日だって使えますよね。

休日、電車に乗る際に、

「創業者や、役員、他部書、自分の部署の人たちのおかげでこの電車に乗ることができる。ありがとうございます」

という意識を持つことも一つの感謝です。
大切なことは、その漠然とした「定期代」に対してそれを、「一人一人」に落とし込むことです。

他にも、

「今、仕事をすることができている、自分を採用してくれた組織(一人一人に対して)になんてありがたいのだろう。もし、採用してもらえていなければ、今の仕事や経験、収入をもらうことができなかった」
「今日は献血にいけた。これも健康だからできることだ。なんて、ありがたいのだろう」
「外食することができた。おいしく食事をすることができるのも、外食費があることと、健康な味覚があるからだ。ありがたい」
「使うパソコンがある。自分が気に入るPCを使えるとは、なんてありがたいことなのだろうか」
「乗る車がある。自分が気に入っている車に乗れるとは、なんてありがたいことか」

それぞれに対して、どうしてそれが実現できているのかを考えるようにします。

感謝の素因数分解

感謝の素因数分解というと、余計わからなくなりますね(汗)

少し余談です。

****素因数分解(読み飛ばしても大丈夫です)

素因数分解というのは、中学生で習うものです。
ある数がなんの「素数」の積(掛け算)でできているか、素数の積に分解することです。

素数とは、1と自分自身以外に約数を持たない数です。
素数は、2,3,5,7,11,13,17,19...などのことです。2は1と2でしか割り切れませんね。

例えば、
6=2✖️3
9=3✖️3
14=2✖️7

みたいなものです。

****素因数分解(ここまで)

今の状況を、感謝(素数)に分解してみましょう、ということです。

今の給料はどこの誰から来たものなのか
=会社(一人一人の個人)✖️お客様

今の健康はどこから来たものか
=健康に育ててくれた親✖️食事を作ってくれる妻

実はですね、「感謝」というのは、「満足」ということなんです。

感謝のメリット(利点)

自分の一つ一つが、誰かによって作られていることを知ると、接する一人一人に腹が立つことはないですよね。
これは、社員であっても、社長であっても同じことです。

みんな、自分のことを中心に考えます。
そこで、争いが起きます。

自分の「ごく普通」のことは、当然、「ごく普通」ではないですし、砂のお城のように、本当は「はかなく、崩れやすい」ものです。

だから壊さないように、一人ひとりに愛情を持って接するようにします。

どんな人間関係も、怖そうと思えば一瞬で壊せます。

誰にでも、苦手な人はいるでしょう。
ただ、愛情をもって、相手を尊重して接する。

自分を卑下する必要はないけど、「相手よりすごい」と思う必要は全くないです。

自分に自信のない人ほど、「マウント」を取ろうとします。
本当にすごい人は「マウント」をとろうなど全くしません。

自分に自信なんて本当はいらないんです。
自己肯定感は必要ですが、「自信」は人間関係を壊します。

「自信」はなくても「信念」は必要です。

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